私がこの秋一番楽しみにしていたライブが明日にせまっています!

みなさん、心の準備は出来てますか〜?

そう、REAL ESTATE とWOODSのライブ!!
じゃーん
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contrarede presents REAL ESTATE /WOODS Japan tour 2010

11/2 (tue)
Shibuya o-nest (03-3462-4420)

open / stat 18:00 / 19:00
adv 4,200yen / door 4,700yen (without drink)
Live : REAL ESTATE(fromUS) / WOODS(fromUS)

過去にはアントニー&大野一雄の奇跡のコラボレーションライヴなども企画、来年頭にはなんと4AD祭りなるものを開催予定の(嬉しすぎて嗚咽しそうです)本当に呼び屋のcontrarede さまにはもうひざまずいて靴舐めますってくらい感謝しております!!!

ちなみに2日のチケットは若干当日券があるようです! 

チケット取れてないし、仕事帰りじゃ当日券買うヒマないよー。という方には朗報!

4日には嬉しい追加公演があります。

《追加公演情報》
11/4 (thu)@Shibuya o-nest (03-3462-4420)
open / stat 18:00 / 19:00
adv 4,200yen / door 4,700yen (without drink)
Live : REAL ESTATE(fromUS) / WOODS(fromUS)

お問い合わせ : contrarede (03-5773-5061)

さらにさらに!5日には、REAl ESTATEのギター、マシューのソロプロジェクト、DucktailesとWOODSのマルチメンタリスト、ルーカス・クレーンのソロNonhorseのソロライブまで!!


11.05(Fri)Ducktales/ Nonhorse/ AAPS Japan tour
place: 渋谷Echo <http://echo-shibuya.com/>
open 23:00
door:1,000yen + 1 drink order
LIVE:
Ducktails
Nohorse
AAPS

DJ:
NITES
YYOKKE(FARON SQUARE)
ODA(FARON SQUARE)
TSKKA(AAPS)

問い合わせ: warszawa (03-3467-1997)
http://www.warszawa.jp/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

怒濤にライブ情報を流してしまいましたが、ここで2バンドをちょっとご紹介。
RealEstateBandNJMusic.jpg
REAL ESTATE
不動産なる名前を持つニュージャージー出身の4人組リアル・エステイトは、メンバーにタイタス・アンドロニカスの元メンバーがいたり、ヴィヴィアン・ガールズのキャシー・ラモーンとは10代の頃からの友達だったりとと現NYローファイ・ムーブメントシーンのド・真ん中にいるバンド。セルフタイトルアルバムではサイケデリックさの中にどこかノスタルジィを感じるサウンドで、聞いてるうちに脳みそがトロットロに溶ちゃいそう。

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WOODS
対するウッズは、ウェイブスの1st,ヴィヴィアン・ガールズのシングル、kurt vileなどの音源ももリリースしているレーベル、 WOODSISTのオーナー、ジェレミー・アールが率いるバンド。メンバーはこれまたヴィヴィアン・ガールズのキャシー・ラモーンと現在進行形で別プロジェクトバンドThe Babiesで活躍していたり。
リアル・エステイトに比べて、アコースティック要素の強いサウンド。現在までに5枚のアルバムをリリースしており、私は特に4th 『Songs of Shame』を病気か?ってくらい聴きまくりました。もちろん最新作『At Echo Lake 』も好きだけれど。

彼らを間近で見れるなんて誰が予想しただろう!これはほんとーーうに貴重なライブになると思う。
是非是非是非是非足を運んでみてください! 

ーーーーーーーーーーーー
予習




今日はインディーロックや映画からはちょっと離れて・・・あるジャズアーティストの話題を。

ギターやベース、ドラムの代わりに全身全霊をピアノに叩き込むピアニストが、ロックの名曲群の迫力あるカバーを引っさげて日本デビュー。

彼の名は・・・エリック・ルイス。

まずはこれを観てください。
Smells Like Teen Spirit (実は『あずみ』『LOVE DEATH』の北村龍平が監督!)



アルバム収録曲は、キラーズの「Mr. Brightside」に始まり、コールドプレイの「Clocks」、レディオヘッドに、エディターズ、ナイフや、果てにはローリング・ストーンまで!盆百のカバーアルバムに収まらない、激しさと心地よさが合致した一枚。そして“こんなカバーになるのか!”という驚きと共に、聴いている内に虜になるような流麗な演奏が詰まっています。

Eric Lews 「ROCKJAZZ Vol.1」Eric Lews 「ROCKJAZZ Vol.1」
2010.10.27 Release
AVCD-38155 ¥2,100 (tax in)

01.Mr.Brightside (The Killers)
02.The Diary Of Jane (Breaking Benjamin)
03.Clocks (Coldplay)
04.Sweet Home Alabama (Lynyrd Skynyrd)
05.Smells Like Teen Spirit (Nirvana)
06.Heartbeats (The Knife)
07.Going Under (Evanescence)
08.Smokers Outside The Hospital Doors (Editors)
09.Easier To Run (Linkin Park)
10.Lights And Sounds (Yellowcard)
11.Knives Out (Radiohead)
12.Believer (Kill Hannah)
13.Paint It,Black (The Rolling Stones)
※Jazz Life編集長ライナーノーツ付き

元々はジャズ界の超有名アーティスト達とツアーやレコーディングをしてきたエリックは、まるでハードロックの様に鍵盤を文字通り「叩く」スタイルで注目され、昨年はオバマ大統領に招かれホワイトハウスで演奏する最高の舞台にまで招かれた才人。演奏している時の、何かが憑依したような雰囲気とは裏腹に(失礼!)普段は笑顔が素敵なナイスガイ。ジャンルの垣根を飛び越えた不思議な感覚を生み出す、一度見たら忘れられない演奏スタイルは必見。

そんなエリックは現在、デビューアルバムの発売に合わせた来日ツアー中!

今日から3日間は東京公演という絶好のタイミング!そして週末にはタワレコ渋谷店でのフリーライブ(観覧自由)もあるので、エリックの激しさと繊細さを堪能してください。

【来日公演】
●開催場所
Blue Note 東京
●開催日時
10.28thu.-10.29fri.
 [1st] Open5:30p.m. Start7:00p.m.
 [2nd] Open8:45p.m. Start9:30p.m.
10.30sat.
 [1st] Open4:30p.m. Start6:00p.m.
 [2nd] Open8:00p.m. Start8:45p.m.

詳細はコチラ Blue Note Tokyo

【タワーレコード渋谷店・インストアライブ】観覧自由
●開催場所
タワーレコード渋谷店 5F JAZZ フロア イベントスペース
●開催日時
2010年10月31日(日)14:00 START
●参加方法
来日記念 エリック・ルイス ミニライブ&サイン会
サイン会 参加方法
サイン会にご参加されるお客様は、タワーレコード渋谷店・新宿店にて10/26(火曜日)商品入荷時より"Eric Lewis/ROCKJAZZ vol.1”をお買い上げの方に先着で配布いたします。
CD1点につき1枚のサイン会参加券を配布致します。

<対象商品>
Eric Lewis 「ROCKJAZZ vol.1」
AVCD-38155 ¥2,100(税込)
<対象店舗>
渋谷店・新宿店


「ジャズってちょっと・・・」と思っている方、是非一度体感してみてください!


JUGEMテーマ:ジャズ

FRANKIE & THE HEARTSTRINGS

既に情報をご存知の方もいると思いますが、おさらいもかねて。
今週末開催予定だったのですが、中止となったBritish Anthemsに出演することになっていた
フランキー・アンド・ザ・ハートストリングが、来日し、ライヴを行います!
NMEやClashなどのイギリス雑誌から2010年の期待の新人として早くから注目を集めていた彼らを生で観られる貴重なチャンスです!
しかもライヴはフリー・ライヴ!!

【詳細】
■日時:2010年10月25日(月)/20:00 START
■場所:タワーレコード渋谷店 B1『STAGE ONE』
■内容:ライヴ ※フルセットのライヴです。アコースティックではありません。
■入場方法:
入場券は、10月19日(火)10:00より、タワーレコード渋谷店1Fインフォメーションカウンターにて、先着で無料配布いたします。お1人様2枚までの配布となります。小学生より入場券が必要となります。
※その他、特典などの詳細は、以下のタワー・レコードのサイトまでお願いします。
http://tower.jp/article/feature_item/70812

そして、10月20日(水)に日本デビューとなるミニ・アルバム『アングレイトフル』がリリースされていますので一緒にチェック!

FRANKIE & THE HEARTSTRINGS / UNGRATEFUL

品番:YRCG-90049
価格:¥1,500 (税込)/ ¥1,429 (税抜)

01. Ungrateful/アングレイトフル
02. Want You Back/ウォント・ユー・バック
03. What Goes Around/ホワット・ゴーズ・アラウンド
04. It's Obvious/イッツ・オブヴィアス
05. Needles in the Camel's Eye /ニードルズ・イン・ザ・キャメルズ・アイ
06. Ungrateful (Extended mix)/アングレイトフル(イクステンディド・ミックス)
07. Sex Crimes (live)/セックス・クライムズ(ライヴ)
08. Tender (live) /テンダー(ライヴ)

私的お気に入りはタイトルソングの「アングレイトフル」です。
元オレンジ・ジュースのエドウィン・コリンズがプロデュースした曲だけあって、80sのポップさが気持ち良い。
何だか2006,7年のUKインディが懐かしくなるような、久しぶりにこれぞUKインディ!みたいなバンドを聴いた気分になりました。
今の人ではエドウィン・コリンズをスタイルの師とあがめるザ・ドラムスが好きな人ならきっと好きなはず。

ちなみに、フランキーたちはレコーディングで出会ったエドウィン・コリンズの息子ウィルをそれ以降、ツアーの物販店員として一緒に連れて回っているそうです。(NME
そして11月から始まるエドウィンのツアーサポートにも決まっていて、仲良しさんですね。

#05のブライアン・イーノの「ニードルズ・イン・ザ・キャメルズ・アイ」のカヴァーはとっても新鮮!
これもライヴで観られるといいですね。

今まで出しているシングルはどれも枚数限定の7インチでのリリースなのでこのミニ・アルバム『アングレイトフル』は手に取りやすいと思います。是非聴いて、そして行ける人は観て下さい!
しかもCMJからの来日ってのだけでワクワクしちゃう!
私も観たい!

 どーも、ご無沙汰しとりますsatowsheです。

今日はTwee Grrrls Clubが満を期してリリースする
最新indieシーンを総括するコンピレーション「Grrrls Talk」のご紹介




TWEE GRRRLS CLUB presents
Indie Pop Compilation CD
"GRRRLS TALK"
With Special Zine (48Pages)
2010.10.6 Release
¥2500-tax in-


1. Lovely Eggs - Have you ever heard a digital accordion?
2. Sweater Girls - Finger Crossed
3. Allo Darlin' - Polaroid Song
4. Very Truly Yours - Homesick
5. Dream Diary - Bird In my garden
6. Aias - Moto
7. Horse Shoes - Midnight Running Club
8. Young Friends - Down Town
9. Sea Lions - She's So Fine
10. The Drums - Let's Go Surfing (Knight School Remix)
11. My Teenage Stride - Theme From Teenage Suicide
12. Pains Of Being Pure At Heart - This Love Is Fucking Right!
13. Catwalk - Past Afar
14. Knight School - You = Mountain
15. The Blanche Hudson Weekend - Let Me Go
16.Veronica Falls-Beachy Head
17.Dum Dum Girls-Jail La La
18.Love Is All-Repetition
19.Summer Cats-Your Timetable

できる限りYoutubeのリンク貼りましたので、是非試聴してください!
Drums絡みのM-7、「Let's Go Surfing」のRemixの中でもベストなM-10、
Captured Tracksからのリリースでお馴染みM-16などが、オススメ。
当然M-12,M-17,M-18あたりは、マストだしね。

でも、これってただ試聴するだけで終わらせてほしくない!

Twee Grrrls Clubのセンスで集められた楽曲から、彼女らの個性もビシビシ伝わってくるし、
移り変わりの早いインディーシーンを的確にまとめあげたコンピレーションとしても秀逸。

また、情報過多な時代においてzineの役割って大切だと思います。
情報が多いからこそ、自分に必要な情報を選び抜くだけで大変な世の中なわけで、
CDに付属のzineをガイドブック代わりにindieシーンにハマってほしいです。
また、CD聴きながら対訳やバンドの紹介を読みふけるのって、至福のひとときですよね。

CD,zine,Dawnload Code付きカードまで付いた、所有欲を刺激しまくりなプロダクツ。
「CDが売れない」時代とかいわれてますが、「Grrrls Talk」は、そんなこと関係ないっ!

今月は、TweeからChihiroちゃんもHard To Explain The Party出て頂けるし、みんなで盛り上げましょう!!



【おまけ】 奇跡のショットです。
八木橋氏のナイスパーティー メロディックサンシャインにて






6月の初来日公演をソールドアウトさせ、その2ヶ月後のサマソニでも大盛況だったザ・ドラムス
ご存知HTE vol.38の表紙も飾った、2010年もっとも活躍している新人バンドのひとつです。
ステージを降りてもお互いとても仲の良い、素敵な男の子たちです。

ところが日本時間の17日朝、非常に悲しいニュースが。
ドラムスには2人のギタリストがいますが、
(結成当初ベースを買うお金がなかったためですが、そのスタイルで定着しました)
そのうちの一人、Adam Kesslerが脱退したとドラムスから発表されました。

"There have been some questions as to recent events and we are sorry to say that Adam has left The Drums. Jonny, Jacob and Connor are devastated and are keeping to themselves and with friends at this time. The band are currently on the road in America. Thank you for all of the support, it means a lot."


左がジェイコブ、右がアダムです。

でも、実はこのアナウンスメントの数日前から少し様子がおかしかったのです。

ドラムスの本国、北アメリカでのフィジカルアルバムリリースは9月14日。
それにともない9月11日から来月末までの全米ツアーを組んでいます。
しかし、そのツアーの初日のライブ写真から、アダムの姿が見当たらなくなりました。
代わりに別の男の子がそのポジションに立っています。



フジロックが終わってしまった・・・なんて気抜けしているのもつかの間、サマソニまであと10時間もありません!う、うそでしょ!?HTEスタッフも準備に焦っております。

これからサマソニに行かれる方、もし誰を見ようか悩んでいましたら、どうぞスタッフのお勧めする出演アーティストも参考にしてみてください!
そしてサマソニ当日もフジと同様にHTEのTwitterアカウントで実況等お伝えします! よろしければフォローを!

さてさて本当に目前ではありますが、サマソニにて初来日&ライブを披露するHurtsが楽しみでなりません!
以前このブログでもデンジャラスくんがちょくちょく紹介していましたが、改めてビデオなどを取り上げたいと思います。

イギリスはマンチェスター出身のポップデュオ、ハーツ。
上の写真の左から、ボーカルのセオ・ハッチクラフトと、シンセサイザーのアダム・アンダーソン。
なんとセオは今年で24歳、アダムは26歳になるのです。
貫禄ありすぎで、開いた口が塞がらない・・・。

彼らがハーツを始めたのは去年の頭。そして超低予算で自主制作されたのがこのWonderful Lifeのビデオ。

Wonderful Life
彼らが初めてYouTubeに投稿したのがこのビデオでしたが、つい先週、新しいバージョンが完成、公開されました!

(埋め込みができなかったのでリンクからどうぞ)
無機質なプールサイドで踊る女性たち、そこに穏やかにたたずむハーツ・・・ああもう世界観が完璧です。

ビデオでこんなにキまっているハーツですが、ライブにおいてもこのイメージは崩れないのです!
装飾的に最大規模なのがこのライブだと思います。ギリシャのビデオミュージックアウォードでのパフォーマンスです。すごい迫力。

Hurts - Wonderful Life (VMA 10)

さらに、このビデオの最後のほう。
ライブ中に櫛で髪を整えるボーカルなんて初めて見ましたよ!? その姿すらサマになっているなんて! この不自然ではないかっこよさは希少です。

そんなハーツですが、特にセオが、ものすごく日本をエンジョイしているようです。
来日前から自身のTwitterで「目がソーサーのように、口がマンホールのように開くほど楽しみ!」とつぶやくほどでしたから。

昨日、HTEも彼らを取材してきたのですが、セオがとてもハキハキとたくさん喋ってくれるいい人でした。逆にアダムは寡黙でしたが、そんな2人だからバランスよくコンビを組めるのかなと思いました。
サマソニで彼らのステージを見る方、彼らの耽美な世界を満喫しましょう!!


しかし、ハーツといいドラムスといいジャマイカといい・・・
そろそろ検索しやすいアーティスト名でデビューしてほしいものです!


マキコ


---余談---
HTEではセオのことをセオッピと呼んでいますが、
これはスタッフの「セオの顔がカエルに似てる!」という突飛な発言から
けろけろけろっぴというあだ名がつき、
それから派生してせおせおせおっぴ→セオッピになってしまいました。
愛を込めてそう呼んでいます!
決して喧嘩を売っているわけではないことをご承知ください!



こんばんわ。
Hard To Explainパーティでは、DJやってますSatowsheです。
スタッフの皆さまからの怖いくらいの「ブログ書きませんか?」的アプローチに観念しました。。
か、か、書かせてください。。
ボボボ、ボッ、僕、書きたかったんです、ホントは。

前置きこれくらいにして、今日はLadyhawke。

最新シングルをまずはチェック。

ちなみにちょっと前に話題になったPNAUシングルにも参加してたんですよねー。

ちなみに、こちらが、Ladyhawke。

こちらがPNAU。


で、その二人がそれぞれ売れる前に、さりげなーくやってたバンドが、Teenager。(not teenagers!!)

このThirteenってアルバムからのシングルを聞いてみましょ。

どうでしょう?
かなり良くないですか??
アルバムは、胸キュンからロックまで、聞きごたえありますよー。
しかもあのThe Presetsのメンバーも参加したりして、
MODULAR好きは、是非是非チェックしてくださいな。

ではでは。

SATOWSHE

昨日はどこまで書いたんでしたっけ?
あれだバンド自体の紹介まで到着したところで記憶がぼんやりと……。

昨日に引き続き、6月21日のHARD TO EXPLAIN にもゲストで出演するバンド Psysalia Psysalis Psyche について。

彼らはようやく出てきた「00年代的な視点で楽しめるバンド in Japan」という感じです。これは昨日も書いたな。

昨日書いたように、そういう存在はいそうでいなかったですね。
メインストリームは97年頃のバンドの劣化コピーのようなものがのさばり、そうでないマイナーなフィールドでは、音の装飾をなんとなく似せても、曲がダメだったり歌がダメだったりで聴けないものばかり、という状態でありました。

そこへこのPsysalia Psysalis Psycheです。これは実に突破力がありまして素敵。
清濁併せ呑む存在感といいますか、ロックンロールとしての尖ったカッコ良さ、華、これですね。こういう本能に訴えかける勢いを、日本の学生四畳半なロックは軽視しすぎてきた。

そして曲がたいへん良く書けます、バリエーション豊かに、芯の太い楽曲が展開します。
Myspaceにある曲、それぞれ聴いてみてください。(私はとくに「HATE」が好きです)

彼らが愛するのは21世紀初頭のニューヨークのバンド達。ストロークス、ヤーヤーヤーズ、ラプチャー、インターポール、etc,etc...それが彼ら流の音になってうまく落とし込まれているのがポイントです、そういうバンドの表層をなぞって終わっていたりしない。彼ら自身の音をつかんでいるのが大事なのです。

こういう批評的な確固とした音を持ったバンドが、今の主流の、聴き手の情実につけこむようなモラトリアムなロックに一矢報いてくれると、だいぶ日本のシーンの風通しもよくなるんじゃないかと期待しています。



==
MOTO

今月のHard To Explainのゲスト・バンドはPsysalia Psysalis Psycheといいます。略してサイサリ。

彼らは日本からようやく出てきた「00年代の視点で受け止められるロックンロール」バンドです。これがいそうでいなかった。本当にいなかった。

日本の近代ロック史を俯瞰しますと、97年頃にブイブイ言わせていたバンド達が2000年前後に唐突に、まるでジェノサイドのごとくに一気にまとめて消滅してしまっています。あの現象は不思議です。理由もよくわかりません。

50年代末のアメリカで、エルヴィス・プレスリーが徴兵され、バディ・ホリーが飛行機事故で死に、ジェリー・リー・ルイスのロリコンが発覚し、リトル・リチャードが突然宗教に傾倒した事が何故一度に起こったのか。そこに理由が無いのと同じです。

さて、その後は、業界の大人達がハナクソほじりながら、97年頃のバンドになんとなく似た音のバンドをデビューさせてはデビューさせるの繰り返しとなっていることがわかります。不思議なのですが日本のロックについてはあまりサウンド面の批評というのは行われません。「青筋を立てて叫ぶ切実なエネルギーが胸を突く」とか……一言紹介ならまだしも、400字のレビューとかでも延々そんなことばかりが書かれています。抽象的なんですよね。海のものか山のものかもわかりません。他のバンドの名前を比較に出したりするのはタブーだという慣習の噂すら聞いたことがあります。もし本当なら、狂ってます。

でまあ、サウンドの個性なんてどうでもいいんじゃね、という空気、そんなルーチンワークの中で、ひとつの様式美といいますか、「大学生風の青年が下を向いて轟音ギターを鳴らしつつ細い声で呟いたり絶叫したりする」という、茶道や剣道のようにルールが決まった「モラトリアム・ロック道」とでも言うべきものが次第に形成されてゆきました。そんな閉鎖的なシーン、外からの血が入らず、どんどん劣化していくのですね。これはなにもメジャー気味なフィールドにおける話に限ったことではないのです。思想レベルで、「サウンドどうでもいい感」が形成されてしまっている。場末のライブハウスでは、未だにニルヴァーナのコピバンか? というようなバンドも後から後から現れます。彼らのCD棚には多分ニルヴァーナのアルバム数枚しか置かれていないのではなかろうかと思います。音楽をやる側が、音楽に興味を持たず、何か別の、よくわからないものを追い求めている。

そんなこんなでずいぶんたっているわけです。

さすがにそれを嫌だと思う人もいて、世界のインディ・ロックの潮流にアンテナを立てた、的なバンドも、いることはいました。だがしかし。だがしかしです。

よくいたのが「ギャング・オブ・フォーやラプチャーのサウンドを…」とか言われる人達です。私は何度このキャッチコピーにだまされたかわかりません。もはやJAROへ駆け込むまであります。蓋を開けてみると、それらのバンドは、スタッカートを効かせたベースラインとディスコっぽいハットづかいをしたドラムがあるというところまではポストパンクしているのですが、曲が絶望的にかけていないためにイントロが終わるとヘンテコな感じになってしまったり、ヴォーカルが全くもって楽器に負けてしまっていたり、サビになると何故か歌謡曲みたいなメロディになったり……どうもこう装飾的な部分をやっつけ的に真似ているようなものばかりだったのですね。

サウンドに興味を持つところまでは行っても、曲が書けず、ヴォーカルを大事にしない、そのせいで、花が開かないのです。2000年前後の大断絶によって、「ロックンロールの扱い方」の遺伝子が失われてしまったのかと疑うほどです。

で、ちょっと諦めかけていたところはありました。
期待をしては裏切られ、の日々がずーっと続いていたのですが、ここ最近ちょっと変わってきたのですね。その筆頭がこのPsysalia Psysalis Psycheと言えましょう。カッコいいのですよ!

ここまで書いたところで、長くなったので次回に回します、ああ、あれは何だ! 窓に! 窓に!

==
MOTO


どうもMOTOです。

イカツイROCKが続きましたので、柔らかくてかわいいものをいきたい! 何かないかね! と問うてみたらば、与えられたるはこのロンドン・フォークであった。求めよ、されば与えられん。

というわけで今日はUKのフォーク/カントリー女子、Laura Marlingです。

ミステリー・ジェッツの「Young Love」の後半で入ってくるこの女子の声はこの人ローラ・マーリング。

このスモーキー声が実にフォークを歌うべくして生まれた的な感じで相当なもの…なのですが、なんとまだ年齢は17だか18だかだそうですよ? しぎゃびー!

アコギひとつでストイックに歌う姿も迫力がありますし、
Laura Marling / New Romantic

Cross Your Fingers / Crawled Out Of The Sea
この曲のようなインディ・フォーク・ポップなモダンな曲も素晴らしい……!

う〜むなるほど。
しかし本当に10代でこれですか……空恐ろしいわ。
明日はロンドン・フォークつながりでNoah The Whaleにします。
それでは!



==
MOTO





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